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Feeling!! The South Wind
あの日、ロマンスカーで。
新春乗り放題エボリューション'07
のぞみとゆかいな(?)私鉄達
Spirit of reconstruction
ぬくもりの鐵路
How to viewing...
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第1部:夜想曲に奏でられ

日中は、津軽地方の交通の要衝らしく、ひっきりなしにバスが出入りする弘前バスターミナルも、午後9時半頃となるとひっそりと静まり返ってしまいます。
それでも、煌々と明かりの灯る待合室ではこれから始まる大移動を前に、様々な思いの交錯する乗客の面々で、熱気に満ち溢れているのです。
知られざる、弘前バスターミナルの夜の顔といったところでしょうか。
なかなか味わい深い雰囲気です(笑)
そうそう、さかのぼる事10数分前、バスターミナルから勢いよく飛び出したバスが2台…
「青森・弘前<->上野」という表示を輝かせて走るこのバスは、青森と上野の間を往復1万円で利用できる格安の夜行バス・パンダ号です。
その安さゆえ、一般の夜行バスに比べて設備面に様々な格差が…(^_^;)
車両は学校遠足や団体でよく使われる観光バスタイプで、トイレなし。
私も一度だけ乗ったことがありましたが…よほど体力に自信があるか、どこでも寝られると自負できる方しか、オススメする事はできません。
待合室でボーっとしていると、1台のバスがレーンに姿を現しました。
その、ふてぶてしい(笑)風体から只者ではないオーラが放たれていて見るものを圧倒させる迫力を感じさせます。
これが、待合室で待っていた乗客を今宵夢路へ誘う夜行バス・ノクターン号であります。
やってきたこのバスは、東京側の運行会社である京浜急行バス。
あれ?京急といえば「赤い電車」だから、バスも赤い…と思いきや、3色のラインを纏った夜行らしからぬ(?)さわやかな配色が印象的です。
私が乗り込むのは、青森側の運行会社である弘南バスの車両でした。
こちらはシックなベージュの装い。
でも、サイドにでかでかと掲げられた「K」マークが一際存在感を誇示している感じ。
夜行高速バスは、運行する会社にとってのフラッグシップのようなものなので乗る側に与えるイメージというものもより良いものにさせたいという思惑もあるのでしょうね。
今回、一晩身を委ねる座席はこちら。
肉厚な背もたれに、扇形の座ぶとん…これこそ、弘南バスが誇る夜行バス上級クラスのパイオニア、その名も「スーパーシート」であります。
通路を挟んでゆったり一人がけで、前後と隣の座席はカーテンで仕切られ、完全な個室状態で眠る事のできる、贅を尽くした「眠る為」の座席であります。
スーパーシートは、窓に向かって斜めにレイアウトされているわけですが、外の景色を楽しむためではありません。
イスの前方にはフットレストならぬ、足載せ台が設置されていたのでした。
ここに足を置いてフルリクライニングにすると、ほぼ真平らな状態で横になれます。
これは快適…
スーパーシートの装備に驚きっぱなしでいると、バスは午後10時ちょうどにバスターミナルを出発しました。
スーパーシートの前方には、独立3列シートの一般席が並びます。
一般席の乗客にはいささか申し訳ありませんが、スーパーシートで踏ん反り返る自分からしてみれば一際窮屈そうに見えます(爆笑)
ここまで優越感に浸っちゃっていいのでしょうか。
ノクターン号は、案内の放送の後発車早々に完全消灯となり東北自動車道を南下していきます。
等の自分は、「眠る為の座席」での夢のような一夜を過ごすはずだったのですが、気持ちの変な高ぶりからか、いくら目を瞑っても熟睡する事ができませんでした。
まるで、大きな行事の前日の小学生みたいな。非常に大人気ない…
それでもうつらうつらして、明るくなった頃にカーテンを開けると、乱立するビルの群れが東京都内に入ったことを教えさせてくれました。
浜松町のバスターミナルでの停車の後、約20分弱で終点の品川バスターミナルに到着します。
到着間際、道路に並行するJRの線路では山手線と京浜東北線のデッドヒートを目の当たり。この列車密度の濃さに都会にやってきた実感を大いに感じながら、バスを降り立つのでした。
所要時間、8時間35分。つまり、25分の早着です(笑)電車じゃありえない…

第2部:のぞみ、かなうとき に進む

のぞみとゆかいな私鉄達(?)
第1部:夜想曲に奏でられ
第2部:のぞみ、かなうとき
第3部:AMBITIOUS! Central
第4部:Go! for...KIX
第5部:アーバン・ジャーニー
第6部:めいてつをいってもどって
      セントレア
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