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Feeling!! The South Wind
あの日、ロマンスカーで。
新春乗り放題エボリューション'07
のぞみとゆかいな(?)私鉄達

Spirit of reconstruction
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第1部:高速南下

さぁ、移動開始です。トップバッターは八戸行のスーパー白鳥。
青森市民にとって、鉄道で遠出する際の選択肢の一つがこの「新幹線接続特急」。
盛岡で乗り継いでいた特急はつかり時代からの、ある種の伝統のようなものです。
新幹線が八戸まで延びたいまでも続いておりますが、はつかり時代と違うのは時間帯によって車両のバリエーションが大きく異なるのもちょっとした魅力。
今回は緑色の「バッタ」のような車両で南下を始めることとします。
乗り込んで程なく、青森駅で買い求めた駅弁を広げます。
2007年最初の朝食にして、2007年最初に食する駅弁は青森駅の新商品「鶏照焼弁当」800円也。
卵とそぼろのかかった御飯に、大きな鶏の照り焼きの乗っかったボリューム満点のお弁当です。
思わず残してしまいそうなくらい、食べ応えがありました。
スーパー白鳥に乗ったら、一度は味わっておきたいオススメスポット。
それが、先頭車の通路での前面展望です。
東北本線の電車特急で唯一の設備とあって、人だかりができる事もしばしば。
130キロで吸い寄せられてくる景色に爽快な気分を抱く方もいらっしゃるはずでしょう。
さて、元日の青森県内はいたって穏やかな天気。雲は多めで初日の出は期待できませんでしたが、年末に降った雪もだいぶ溶けて、この時期としては幾分過ごしやすいものがありました。八戸が近づくと、晴れ間も見えてきたり。
終点の八戸に到着すると、自由席の乗車口では長蛇の列…!?
今乗ってきた列車が、折り返しで函館行となるわけですが、その乗車を待ち受ける面々だったのでした。
元日1日限りの「正月パス」、その有効となるエリアはJR東日本管内に限らず北越急行やIGRいわて銀河鉄道などといった第3セクター路線の他、津軽海峡を越えてJR北海道エリアの函館まで設定されているという事で、その気になれば東京から日帰りで函館往復も出来るわけなのです。
それを狙った乗鉄同志(?)の勢いに圧倒されつつ、我々は新幹線ホームへ急ぐ事とします。

新幹線ホームで待ってましたと言わんばかりに構えていたのは、東京行のはやて号でした。
もはや、東日本の新幹線車両の標準型として定着した感のあるE2系車両、登場時は持ち前の俊足を生かせる速達列車専属のイメージが極めて強かったのですが、度重なる増備を経た現在は各駅停車の列車の運用もこなす、マルチな存在に伸し上がりました。

…しかし、試験車両「Fastech」による次世代型開発が始まった今、東日本の新幹線の勢力に変化の兆しが出てくる日も、そう遠くは無いかもしれません。

グリーン車による移動は、ここからスタート。
実に4年ぶりに腰掛けるグリーン車の座席はまるで暖かく、包容力のあるような掛け心地。
つくづく癒されます。程なくして始まったドリンクサービス。3年前と同様にホットコーヒーをチョイスすると、おなじみのサイドロゴがプリントされた紙コップに熱々のブレンドコーヒーが注がれて出てきました。慌しい乗り継ぎを経て落ち着いた頃にやってくる安らぎ。
乗鉄の「勘」を取り戻すには、もってこいだよなぁ…(爆)
漆黒の闇の中を走りこむ事しばし、急に景色が開けると車窓左手には秀峰・岩手山が山頂までクッキリと顔をのぞかせて、岩手に入った事を教えてくれました。
盛岡市内は雲一つ無い快晴、さぞ雄大な初日の出を拝められた方も多くいらっしゃる事でしょう。
もっとも、初日の出も見ず初詣にも出かけてない自分は車窓の岩手山に向かって自分の今年一年の健康と多幸を心の中で祈るに留めておきました(^_^;;;;
盛岡からノンストップで走る事約40分、仙台ではやてを降り立ちます。
そして、到着ホームの反対側に巨体を据えていたMaxやまびこへ、吸い寄せられるかのごとく(笑)乗り込みます。
思えば切符を購入した際「仙台ではやて降りなくても、まっすぐ目的地行けるんだよ?」と駅員さんに不思議がられたものですがさすがに「Maxに乗りたいから」と大っぴらに言う勇気は無く「そのまま指定券出してもらえますか?」と。
そこで堂々と出来ないあたり「勘」は鈍っていたのかな(違)
そういうわけで指定された号車は、大柄な風体が一際印象的な腰掛が列を成す、グリーン車でした。はっきり言ってしまえば、この椅子に腰掛けたくて今回の旅行を思いついたといっても過言ではありません。
道中半ばにして、早くも目的が達成されてしまいました(笑)
Maxやまびこははやてが停車しない仙台以南の駅にこまめに停車していきます。
そうしてたどり着いたのは福島駅。山形新幹線を連結するため小休止となります。
最後尾では口をあけて連結器むき出しのMaxがスタンバイ。
ホームでは連結シーンを見物するMaxの乗客が群がって、つばさ号を待ち受けます。
しばらくして、同じように口をあんぐりと開けて迫り来るシルバーメタリックの車体…山形からのつばさ号がやってきました。
汽笛を鳴らしつつゆるゆるとMaxに近づき、連結。
一連の流れは、盛岡駅ではやてとこまちの連結シーンと全く同じだったりするのですが、車両が違う分で興味深く観察することが出来ました。
なによりも、2階建て新幹線とミニ新幹線のコラボレーションは非常にアンバランスで見応えを感じてしまいます。
連結作業の間、上り線の通過列車アナウンスが流れると、東京行のはやて&こまち号があっという間にすっ飛んでいってしまいました。
Maxとつばさの連結時間を生かしてはやて&こまちの通過待ち合わせに充てる時間の組み方になっているみたいで、実に合理的。
そして、列車を見る側にとっても連結シーンと通過シーンをほぼ同時に見ることが出来て、ある種の魅力を感じます。
福島駅って、趣味的に熱くなれる場所だなぁと感心しつつ再びMaxに乗り込むのでした。
…いい車両に乗れば、身も心も豊かになるもので、気持ちもちょっとばかり大きくなってしまいます(^_^;;;;
とある駅で停車中の一コマ。反対ホームで待っていた親子連れに窓越しに手を振ってみると大きく振り返してくれました。
距離を置いて、直に伝わらないコミュニケーションでも、どこかしら心の通ったような気にさせてくれるのも列車の旅のいいところ。
ちょっとばかり和んでしまいました。
…で、自分が乗っている車内の様子はというと、大半の乗客は座席に思う存分身を委ねてスヤスヤ。
小さなお客さんは大胆な姿勢で夢路を辿ってらっしゃるご様子。
これほどまで眠気を誘う座席もある意味恐ろしい(笑)寝過ごしご用心!
そんなこんなで2時間弱を過ごし、大宮へとたどり着きました。
今回は接続列車の関係で都心部へは足を伸ばさず、この大宮を南限と定めて次の列車へと乗り継ぐ事とします。
大宮駅15番線でMaxとつばさをお見送り。大満足のひとときに感謝!

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