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Feeling!! The South Wind
あの日、ロマンスカーで。
新春乗り放題エボリューション'07
のぞみとゆかいな(?)私鉄達

Spirit of reconstruction
ぬくもりの鐵路
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第1部:対面、ロマンスカー

午前9時半少し前、小田急新宿駅正面にたどり着きました。
駅というよりは、デパートそのものって感じの佇まい。このスケールがJRと大きく違うところです。鉄道会社の運営する百貨店はただ単に便利なだけでなく、扱う商品も価値観の高い上質な品物ばかりというイメージが根強いです。
特急列車同様、イメージリーダーとしての資質を問われる最前線なのであるという認識を受けました。
地上改札口にて、今回同行してくださる方々の到着を待ちます。
正面に掲げられたポスターには、ロマンスカーVSE編成が2006年の鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞した旨を知らせておりました。
ブルーリボン賞とは、全国規模の鉄道愛好家団体である鉄道友の会の会員が毎年登場する新型車両に対して、会員の投票を元に選定された優秀な車両に与えられる賞です。
いわば、鉄道趣味のスペシャリスト集団から2006年で一番良い列車であるというお墨付きをもらったといえばわかりやすいでしょうか。
その栄誉に輝いた喜びを如実に表すキャッチコピーも心憎い演出で思わず微笑んでしまいました。
全員が揃ったところで、いよいよホームに移動します。
改札を抜けるや否や、ロマンスカーホームで待ち構えていたのは紅白のツートンがりりしい、ロマンスカーHiSE編成でした。
頭端式ホームならではの真正面アングルで、その面長な顔つきをカメラに収めます。
このHiSE編成、3本中の2本が長野電鉄へ譲渡されて同社の特急車両としての転身が予定されており、小田急で運行されているのはこの1本のみなのだそうです。
かつてのイメージリーダーが、逆に希少車として注目されるというのも皮肉な感じがしてなりません。
続いて隣のホームにやってきたのは、ロマンスカーEXE(エグセ)。
途中駅での分割・併合を可能とした構成を生かし、特急列車でありながら柔軟な運用も可能にした、それまでのロマンスカーとは一線を画す異端車とも受け取れる車両です。
ロマンスカーという存在のブランドイメージがあまりに高かった中で、通勤・区間利用に特化したコンセプトの車両をロマンスカーの一員として認めるかどうか、随分と物議を醸したそうです。
需要との兼ね合いから会社サイドも随分と思い切ったアイデアで打って出たと受け止めるところですが、特に捻りを加えたわけでもないスタイリングにマッチさせたブロンズのカラーリングや、伝統の前面展望を辛うじて残した室内構成にはロマンスカーがロマンスカーたる所以の苦肉の策とも受け取れるところです。
短い間隔で行き来する特急車を見ていて、どことなくJR九州のイメージもダブついていたりしていましたが(笑)、そろそろ「主役」がホームに登場する時間が近づいてまいりました。
箱根湯本行スーパーはこね13号の案内が流れる頃、ホームは観光客と思しき華やかな容姿の一団で埋め尽くされておりました。
おりしも、ホーム案内表示には「満席」の表示。
日本を代表する箱根観光は、平日も土日も関係がないことを誇示しているかのように感じられました。
発車時刻を10分切った辺り、アイボリーの車体が軽快なミュージックホーンを鳴らしながらホームに滑り込んできました。
スーパーはこね13号となるロマンスカー最新型、VSE編成です。
前述のHiSE編成の流れを汲み、究極の前面展望を可能にすべく2階に押しやった運転席が際立つ先頭車。現代のセンスに上手にアレンジされていて純粋に「カッコいい!」と唸らせてくれるようなスタイリングに仕上がっております。
じっくりじっくり眺めたいところですが、発車時間数分前。しかも入口付近は長い行列を作っていて、乗車に時間がかかっている様子。
終点で時間をとることにして、車内に入っちゃいましょう。
往路は切符確保に尽力くださった首謀者の計らいにより、展望席の他にこのようなコンパートメントを押さえてもらいました。
「サルーンシート」と名付けられたこの空間、2人がけの座席が向かい合わせに配され、ガラスの仕切りで覆われてちょっとした個室気分を味わえます。
中央部には折りたたみテーブルも設置され、飲み食いはどうぞご自由ににといった配慮は万端。
では、早速始めちゃいますか…

第2部:進化と真価。酔い痴れる に進む

あの日、ロマンスカーで
第1部:対面、ロマンスカー
第2部:真価と真価。酔い痴れる
第3部:箱根を垣間見る
第4部:最前列のロマンス
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