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Feeling!! The South Wind
あの日、ロマンスカーで。
新春乗り放題エボリューション'07
のぞみとゆかいな(?)私鉄達
Spirit of reconstruction
ぬくもりの鐵路
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第1部:はやぶさ、甦生

早朝5時半の青森駅。
ホームで待ち受けていたのは、青森の特急電車の顔としてすっかり馴染みのあるE751系のつがるでした。
新幹線接続の東北本線エース特急として君臨し続けたこの列車も新幹線の延伸で活躍の場を追われ、今では奥羽本線のエース特急としての地位を確立しています。
…とはいえ、編成が東北本線時代の6両から4両に減らされてしまったのは一抹の寂しさも否めませんが、利用者としては「在り続けることの有難味」を片隅に抱いておきたいものです。
青森駅から、新幹線のターミナル駅である新青森駅までは1駅でたった6分。
乗り込んで一息つく間もなく、すぐさま乗換です。
東北新幹線が青森まで伸びたとはいえ、開通にいたるまでの過程で複雑な要素が絡み合った結果、駅舎は市内の郊外に建ってしまいました。新青森駅まで直行することもできなくはないですが、条件次第で青森駅からの乗換を強いられることになります。
連絡船から新幹線へ…「乗換」の儀式は青森の鉄道にすっかり根付いてしまった…では片付けきれませんね(苦笑)
新幹線ホームにやってきました…が、主役の入線はまだのようです。
発車案内には「はやぶさ404」の文字が表示されています。本来、はやぶさには列車番号としてのエース格である「1ケタ」が与えられていたのですが、震災に伴う臨時ダイヤによる運転で3ケタに変更されていたのでした。
発車10分前になり、アナウンスと共にE5系はやぶさが姿を現しました。
一際眩しいHIDヘッドライトと特徴的な緑色の車体が見えると、居合わせた子供たちのテンションは早朝にもかかわらず最高潮に達し、広いホームには大歓声が響いたのは言うまでもありません(笑)
青森の車庫でしっかり洗車も行われたみたいで、車体はピカピカのツヤツヤです。
先頭で撮影を済ませたところで、いよいよ乗車。
今回はクレジットカードの特典消化でグリーン車を指定してます。
車内に入った瞬間に漂う新車の匂いで思いっきり深呼吸しながら腰掛けると、列車は静かに動き出しました。
加速感はE2系とほぼ同じですが、スペック的にはやや高加速度にセッティングされているようです。
グリーン車の腰掛は、基本的にE2系はやてと同一仕様ですが、しかし、内装の色使いや細かな造作ではやてとは明確に差別化しており、オリジナリティは如何なく発揮されているようです。
しばらくして、アテンダントさんからおしぼりとドリンクのサービスを受けました。
この辺のサービスははやてと同様…
しかしグリーン車の隣にある、かの有名な(笑)グランクラスはアルコール類も飲み放題。朝っぱらからいっぱいやってる人もいらっしゃったんでしょう。
体験してみようにも、懐具合と切符の入手難からなる絶大な人気に阻まれ、どうにもなりません…今のところ。
評判で聞いてた通り、はやぶさの乗り心地は明らかにはやてを凌駕しています。
トンネル内での車内放送の聞き取りやすさで静粛性を実感し、トイレで用を足す時の踏ん張り加減(笑)で高度な制振性能を実感できました。
…で、そのトイレで水を流そうとして目に留まった操作パネル。なんと列車の緊急停止ボタンも併設されておりました。
デビュー後「はやぶさ緊急停車」のニュースがたまに流れてましたが…これが原因の一端だったとは。
皆さんも押し間違えにはくれぐれも御注意。
今回はケータイ電話がGPSと連携して移動体のスピードを計測するという…夢のようなアプリを準備していたので、この画面を見ながらはやぶさの走りを楽しむことにしておりました。
一ノ関と福島の間は、震災の後遺症の影響で今も160キロ前後の減速運転が強いられておりますが、その福島を過ぎるとあからさまに加速を開始。
すかさずアプリを立ち上げて計測してみたら…290キロ台後半を記録。事実上、300キロ運転を行っていることが確認できました。
はやぶさの「甦生」を実感した瞬間です。
期待を裏切らない、胸がすく走りに感心していたら、もう大宮に到着です。
通常運転との差は約20分。まだまだ本調子ではありませんが、「レールをつなげること」と「出来る限り速く走ること」の心意気を十分汲み取ることができました。
まさに不屈の鉄道魂…「復旧・復興」に向けたレールを走る熱意は底知れぬものがあると確信し、はやぶさと別れました。

第2部:会津路闊歩 に進む

Spirit of
 reconstruction
第1部:はやぶさ、甦生
第2部:会津路闊歩

第3部:物語仕立ての道中
第4部:明日へ誘う列車
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